冬コミ原稿進行具合 その3
自然なやりとりの後の、ちょっとした間隔を瞳子は感じた。二人のやりとりする言葉が途切れたというよりも、お姉さまのこちらへ向けている注意が削がれたような感覚。
――仕方ない
嫉妬とははっきり異なる、それでも何処かそれに似た思いで、瞳子はその感覚を受け止めていた。それは、慣れや苦笑、あるいは諦めにも近いものだろう。
そこにいるのが福沢祐巳である限り、それは仕方のないことなのだから。
そうでなければ、そこにいるのは福沢祐巳ではなくなってしまうだろうから。
だから、自分はロザリオを受け取ったのだ。こんな人だとわかっていて。いや、こんな人であるからこそ。
だから、自分にロザリオを渡したのだ。こんな人だからこそ。
ああ、自分はロザリオに相応しい……福沢祐巳に相応しい、紅薔薇に相応しい……人材になってみせる。だけど、そんなこととロザリオは関係ない、少なくとも、福沢祐巳という人にとっては。
そっと祐巳の視線を追った瞳子は、二人の女性の後ろ姿を見つける。
冬コミ新刊のテーマは
「同じ場所で違うものを見ていた姉妹」
「違う場所で同じものを見ていた親友」
です
――仕方ない
嫉妬とははっきり異なる、それでも何処かそれに似た思いで、瞳子はその感覚を受け止めていた。それは、慣れや苦笑、あるいは諦めにも近いものだろう。
そこにいるのが福沢祐巳である限り、それは仕方のないことなのだから。
そうでなければ、そこにいるのは福沢祐巳ではなくなってしまうだろうから。
だから、自分はロザリオを受け取ったのだ。こんな人だとわかっていて。いや、こんな人であるからこそ。
だから、自分にロザリオを渡したのだ。こんな人だからこそ。
ああ、自分はロザリオに相応しい……福沢祐巳に相応しい、紅薔薇に相応しい……人材になってみせる。だけど、そんなこととロザリオは関係ない、少なくとも、福沢祐巳という人にとっては。
そっと祐巳の視線を追った瞳子は、二人の女性の後ろ姿を見つける。
冬コミ新刊のテーマは
「同じ場所で違うものを見ていた姉妹」
「違う場所で同じものを見ていた親友」
です
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♪行くぞ、若さのサンバイケン
待て、それは水木ほたるだ
紅白に水樹奈々さん出場決定だそうで。
確か、「ガキ使・笑ってはいけない~スペシャル」って紅白の裏だったような気が。
で、水木兄貴出てたような……。
おいおい。年末は水木水樹かよ。どっちを見れば良いんだ。
……いや、コミケから帰らず、年越しオフの真っ最中だと思いますけどねw
紅白に水樹奈々さん出場決定だそうで。
確か、「ガキ使・笑ってはいけない~スペシャル」って紅白の裏だったような気が。
で、水木兄貴出てたような……。
おいおい。年末は水木水樹かよ。どっちを見れば良いんだ。
……いや、コミケから帰らず、年越しオフの真っ最中だと思いますけどねw
冬コミ原稿進行具合 その2
がんばって、とは言わない。
「勿論」
可南子もそう答えた。
「瞳子さんも頑張って」
「え?」
続いた言葉に、瞳子は首を傾げる。
「相手は祐巳さまなんでしょう?」
私の誘いを無視するなんて、お姉さま絡みでもないと許さない。可南子の微笑みが雄弁にそう主張しているように、瞳子には見えていた。
だから、
「勿論」
瞳子もそう答える。
「ありがとう」
三度歩き始めた可南子がふふっ、と笑ったような気がして、瞳子は思わずその後ろ姿を見送っていた。
……あ
もしかして今のやりとりは……
「松平瞳子は、福沢祐巳を例外とすれば、必ず細川可南子を選ぶに決まっている」という意味になっていたのではないだろうか?
そして、自分はそれに納得して「勿論」と答えていたのだ。
瞳子は赤面していた。
だけど、今更訂正なんてできない。
いや……
きっと、訂正するつもりだってないのだけれど。
頑張ってるよ。
「勿論」
可南子もそう答えた。
「瞳子さんも頑張って」
「え?」
続いた言葉に、瞳子は首を傾げる。
「相手は祐巳さまなんでしょう?」
私の誘いを無視するなんて、お姉さま絡みでもないと許さない。可南子の微笑みが雄弁にそう主張しているように、瞳子には見えていた。
だから、
「勿論」
瞳子もそう答える。
「ありがとう」
三度歩き始めた可南子がふふっ、と笑ったような気がして、瞳子は思わずその後ろ姿を見送っていた。
……あ
もしかして今のやりとりは……
「松平瞳子は、福沢祐巳を例外とすれば、必ず細川可南子を選ぶに決まっている」という意味になっていたのではないだろうか?
そして、自分はそれに納得して「勿論」と答えていたのだ。
瞳子は赤面していた。
だけど、今更訂正なんてできない。
いや……
きっと、訂正するつもりだってないのだけれど。
頑張ってるよ。
冬コミ原稿進行具合 その1
「あ、ところで瞳子?」
「なんですの?」
瞳子は振り向きかけた仕草を止め、優に向き直った。
「細川……可南子さんだったかな? 彼女と一緒に行くわけではないのかい?」
どうして、と言いかけた瞳子は言葉を飲み込む。
可南子の存在は知っていてもおかしくはない。学園祭で一応は目にしているわけだし、それ以前に尾行されている相手だ。名前は覚えているだろう。しかも、他ならぬ優お兄様だ。忘れるなどとはまず考えられない。
しかし、ここでその名前が出るということは。
「どうして、可南子さんの名前が出るんですか」
結局、飲み込んだはずの言葉を瞳子は再び舌に乗せるしかなかった。
「さあ。なんとなく、かな?」
こんな感じ
「なんですの?」
瞳子は振り向きかけた仕草を止め、優に向き直った。
「細川……可南子さんだったかな? 彼女と一緒に行くわけではないのかい?」
どうして、と言いかけた瞳子は言葉を飲み込む。
可南子の存在は知っていてもおかしくはない。学園祭で一応は目にしているわけだし、それ以前に尾行されている相手だ。名前は覚えているだろう。しかも、他ならぬ優お兄様だ。忘れるなどとはまず考えられない。
しかし、ここでその名前が出るということは。
「どうして、可南子さんの名前が出るんですか」
結局、飲み込んだはずの言葉を瞳子は再び舌に乗せるしかなかった。
「さあ。なんとなく、かな?」
こんな感じ
なのはSSの更新
訳あって、なのは系のSSの更新はできる限り土曜日に固めていたのだが、辞めることにした。
今後は曜日を気にせずに更新する。
だって、時間合わせてもスルーされるんだもの。合わせる意味がない。
今後は曜日を気にせずに更新する。
だって、時間合わせてもスルーされるんだもの。合わせる意味がない。